例えばどんな未来を描くか
進路選択の度に泣きたくなるぐらい、私は未来のことを考えるのが下手だ。誰しも将来の展望が一つ二つ人間にはあるらしい。私にはない。こうなりたいとかわかんない。未来を予測する努力も苦手。私は今を精いっぱい生きるしかない。精一杯生きていくしかない。
でもやっぱり何度も問われる。
将来の夢とか、この会社に入って何したいのかとか、自分なりのキャリアプランとか。
正直全部面倒くさいと思う。そんなの聞く意味なんてないと思う。2000年代になって疫病が流行って、留学先から連れ戻されてぼんやり生きてたらなんとなく迎えてた秋の夜なんかには特に。
でも考える。今を生きてるだけでは社会的に生きていけないから。偽りの目標を掲げてるだけでは魂がすり減っちゃうから。親とか先生とか自分とか、そういう目を気にして自由に生きられないのが辛いから。
じゃあどんな未来が私に見えるのか、っていわれるとちょっと困ってしまう。書き出したからすごくすごくすごく暇な人だけ読んでみてほしい。
・舞台に生で携わっていたい
・英語・ドイツ語が交わる先にいたい
・年に3回ぐらい海外に行って仕事したい
・結婚なり同棲なりルームシェアなり、人と暮らしたい
・でも一人暮らしもちゃんと体験したい
・いつか本を出したい
…でもそこまでのプロセスの話をされたら耳を塞いでしまう。そういう人間だ、まだ。
だから幼稚な小さな理想を時々思い浮かべて「こういうのが未来か?」と首を傾げたりもする。
例えば、
・Amazonポイントを最低10000ポイントまで溜めてから使える人になりたい
・日記を溜めずに書く余裕のある人になりたい
・一年に一回は楽しく旅行できる財力と体力と人間関係を保てる人になりたい
・大失恋を経験してちょっと弱くなりたい
・歩いてる時隣で「これ何の香水」って訊かれたい
・秘密を時効になるまでかたくかたく守っていられる人になりたい
・入店前に足がすくまないお店の方が多い人になりたい
・夜ボロボロになった人の心を自分が出したご飯でほぐしてあげられる人になりたい
・誰かが帰ってこれる場所になりたい
・分厚い専門書をガー!っと読める人になりたい
・正しく叱咤激励できる人になりたい
今思いつくのはこれぐらい。メモしておかないと全部きれいさっぱり忘れてしまうのでちょくちょくスケジュール帳に書いている。そうだ今年の100の目標を書いていなかった。だからなんだかメリハリが無かったのか。
進路なんて決定してもしなくても、上に書いたものは運命によって叶ったり叶わなかったりするわけで、だから私は安直に進路なんぞ決めて安心して直進はできない。何か達成したいゴールに近道なんて実質無くて、ただ奇跡の瞬間を見逃さないように日々目を開けているしかない。
なんてのは最早言い訳でしかないかなぁ。