2020-01-01から1年間の記事一覧

深夜の選択に足を止める

ネットで漂っていた言葉に「夜に決断するのはやめなさい。朝になっても決意が揺らがなかったら正しいはず。」なんてものがあった。ずっと真夜中に決断していたような気がした。 夜は私にとって、過去への扉が一番大きく開く時間帯だ。 例えばある晩は昔よく…

11月

10月の祭りの名残を引きずって、12月の踏み台にされてる11月の唯一無二の個性を見つけるのが人生のゴールの一つとなっている。 この秋なんだか冬なんだかわからない季節のはざまで人は穏やかな寒さに凍えながら衣替えしたり、運動したり、加湿器を出したり、…

例えばどんな未来を描くか

進路選択の度に泣きたくなるぐらい、私は未来のことを考えるのが下手だ。誰しも将来の展望が一つ二つ人間にはあるらしい。私にはない。こうなりたいとかわかんない。未来を予測する努力も苦手。私は今を精いっぱい生きるしかない。精一杯生きていくしかない…

音のない日

なにも流していないのにイヤホンをつけてた、ってことがよくある。 留学してから、イヤホンは魔法みたいにいつでもどこでも私の個室を作ってくれるものだったことに気付いた。ルームメイトが同じ部屋のベッドでパソコンに映るドラマ観て大声で笑ってても、朝…

夏が来る

忘れられない人がいる。 中学二年生、クラスにその人はいた。 私は通っていた中学の中でも意識が高くて賞も何回か取っていた大人数編成の吹奏楽部に所属していた。大体の友達は部活で作っていた。 部活に入部することが義務付けられている私の中学で実質帰宅…

Meine Liebling③

今回は私が好きなとあるYouTubeチャンネルについて書いてみる。 …と言いつつ突然説教じみたことを書くことになるのが申し訳ないが、 外出自粛が求められている今、私達は試されている気がする。 以前書いたように出不精でダラダラが苦ではない私だが、突如現…

帰国

三月に入ってからすぐの火曜日、同じ日本からの留学生友だちから留学先の大学が休校になったことを知らされた。暢気な私は突然の休みに少し浮かれて、その時一緒にいたタンデムパートナーにニュースについて話した。その人は長期休みになるなら活動自粛を求…

紡ぎ

今更過ぎる話、こちらに来たばかりに通っていた学期前のドイツ語クラスの最終試験だが、もう本当にダメかと思っていたのに見事ギリギリ合格していた。本当に世界はどうかしていると常々思う。 試験ではドイツ語の長文読解、リスニング、語彙と文法の穴埋め、…

巡り巡った日々

一ヵ月前。2月12日。今年もまた私の誕生日が来た。 今年、私は二度誕生日が来た。日本時間と現地時間、そのどちらでも誰かしらが私を覚えていてくれて、私にメッセージを送ってくれたのだ。ここで時差が影響してくるとは思わなかった。 笑ってしまう話だが、…

漠然とした多幸的平凡

最近遂に書き残したいと思う瞬間がなくなってきた。突き詰めて言うと、改めて書き残す必要があると思う事柄が減ってしまったのかもしれない。 非日常がいつの間にか日常になり、日常だったものが非日常に変わる。それがこの六か月で起こった変化であり、これ…

How to survive in the Party+α

ついこの間、留学生の学期末のお別れパーティーが開催された。こっちのパーティーとは、日本の飲み会お茶会とは程遠く、例えるなら、映画『渇き。』に出てくる加奈子のクラブのシーンみたいな、人々が半ば現実から逃れるように飲んで叫んで踊り狂うのが普通…

Meine Liebling②

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 新年早々シリーズものなのもあれかと思ったが、昨年までで出会ったものを紹介しておこうと思い。 今回の『お気に入り』は色んな所で出会った言葉にする。 人間がツールとして使いすぎて消耗品…